発熱・血尿騒動から早2か月半、季節はもうすっかり秋めいていました。
様子見診療
生理を避けつつ毎週早朝尿をクリニックに運び、先生から「よくなっていないね」「来週も尿検査しようか」と毎度おなじみの言葉をいただき帰宅する日々が続いていました。
「こんなに血尿が続くことってあるのだろうか」
「蛋白尿が出ていると何故だめなのだろうか」
この頃から、自分の身体の中で起こっていることに不安や疑問が出てくるようになります。
そしてその気持ちを思い切って先生に伝えたところ「大きい病院に紹介状を書くこともできますよ。大きい病院で診てもらいたいなら言ってください。」と返答を貰いました。
紹介状とは病状が芳しくなければ問答無用で渡されるものだと思い込んでいた私は、自分の判断で大きい病院に転院できることを知り戸惑いました。
と思い、クリニックの先生に、この病状はすぐにでも大きい病院にかかるべきなのか聞いたところ、「もう少し様子を見てもいいとは思う」「自然とよくなることもある」との返事をもらいさらに気持ちは揺らぎます。
体調的にはすこぶるいいので、子どもを連れて行ってまで大きな病院にかかるべきなのか。クリニックの先生がまだ様子を見ようと言っているのだから従うべきなのか、このときから悩むようになりました。
ある夜、子どもが寝た後何気なくネットで、だらだらと続く血尿と蛋白尿について調べてみたところ、初診から2か月以上経ってから私は初めて自分の病を知ることになります。
慢性腎臓病
このとき私はたしか「蛋白尿」「血尿」「続く」で検索したと思います。
そうすると一番に「慢性腎臓病」がヒットしました。どうせただのストレスだろう~、なんて思っていたので、聞きなれない慢性腎臓病の単語にすっかりパニックになってしまいました。
私の血縁者で腎臓病を患っている人は誰もいません。私自身も腎臓に関する病気をしたことがなく、非常に縁遠い臓器だと思っていました。
長く続く蛋白尿、発病後の肉眼的血尿、その後の潜血尿…。検索ででてきた病名を見ていくと「IgA腎症」という病気が、まさに今の自分自身の症状と合致しました。
腎生検
ヒットした記事を読み進めていくと、慢性腎臓病が疑われる患者は「腎生検」をして、本当に腎臓病に罹患したのか・どの腎臓病なのかなど特定する必要があるようでした。
腎生検とは、腎臓に針を刺し細胞の一部を採取するという検査方法なのですが、私が当時通っていたクリニックでは腎生検ができず、大きな病院へ転院する必要がありました。
ここで初めて事の重大さに気づく私。
それでもまだ、先生が言っていた「自然に治ることもある」という言葉にすがり、自分が腎臓病である可能性を見て見ぬふりをしていました。
※同じ「IgA腎症」であっても、年齢や性別・病気の進行度等により経過は様々です。私の場合の病状・治療経過等を綴っていますので、同じ病気の方すべてに当て嵌まるものではないことを予めご了承ください。
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